土曜トークカフェ 2020(令和2)年 第1回 報告
日時:2020年9月21日(土)10:00-11:00 a.m.
場所:MIFA
出席:Aさん(イラク出身 女性)Rさん(インド出身 女性)Sさん(中国出身 女性) 合計3名
阿部(MIFA職員)
内容:Zoomを利用してオンライン座談会を行った。
1. 自己紹介
Aさん:大学院生
Rさん:2020年2月に米国から日本に移住した。来日前は、博士課程の学生だった。夫の仕事の関係で私の家族は東京に移り住み、大学を1年休学することになった。私の家族は2011年から2013年まで東京に住んでいた。2020東京オリンピック・パラリンピックが開催される年に東京に戻ることができてわくわくしていた。私はインド、日本、米国という三つの巨大な経済圏に住んだことによって文化、生活習慣、技術が教育に与える影響について視野を養った。私には10代の二人の息子がいる。夫は日本の企業で勤務している。私は英語とヒンディー語の読み書きは堪能だが、日本語は初級レベルだ。私のMIFAとの関わりは2012年に遡る。当時、インド料理教室を担当し、日本の高校でインド文化紹介を行った。
Sさん:大学院生
2. 新型コロナウイルス感染で生活がどう変わったか?
Rさん: 人付き合いが減った。来日前には、在京の友人と会えるのを楽しみにしていたが、この数か月間は自宅から離れていない。私の息子は新型コロナウイルス感染拡大のため来日できなかった。私は教師の資格があるが、仕事が見つからなかった。よかった点は自宅で炊事をして健康的な食事をし、ヨガをし、散歩する健康的な習慣ができたこと。
Sさん:修士課程1年目をオンラインで学んでいる。美しい東大キャンパスで学ぶことができず、また、教授と直に会えず、残念だ。
Aさん:新型コロナウイルス感染拡大は二つの面がある。一つ目は、店での買い物、レストランでの食事、電車や地下鉄を利用しての移動において、家以外でのすべての人との接触に制限があり、消毒と衛生に注意を払わなくてはならなくなったこと。二つ目は、情緒に影響を及ぼしたこと。人付き合いが少なくなり、自分、自分の家族、友人が感染することを危惧するようになったこと。
Rさん:日本政府の新型コロナウイルス感染拡大に対する対応は適切だと思う。公共の場ではみなマスクをしているし、特別定額給付金や緊急小口融資、感染拡大防止協力金、持続化給付金などの補償も充実している。
Rさん:コロナウイルス感染拡大によって、外国人に対する差別を感じたことはあるか?
Aさん:ない。
Sさん:ない。
Rさん:私もない。自衛隊が医療従事者への感謝のしるしとして航空自衛隊の飛行をしたとき感動した。
Sさん:私には小さな子どもがいる。ずっと家にいるので、子どもは感情を抑えきれず大声を出したりする。
Rさん:子どもはずっと家にいるのでストレスを発散できず、育児は大変だと思う。
阿部:大学は対面式の授業を行っているか?
Aさん:行っていない。オンラインでの授業。研究室に入るにも、体温チェックほか制限がある。遠出ができない。近所に行くだけ。友達とも会えない。
Rさん:先日、鋸山に行った。三密を避けるハイキングならよいと思う。
阿部:新型コロナウイルス感染拡大により経済的にダメ―ジは受けたか?
Rさん:ない。
Aさん:ない。奨学金をもらっている。
Sさん:ない。奨学金をもらっている。
3. これからの生活はどうなるか?
Rさん:安全策を徹底し、医療従事者に負担をかけないようにしたい。来年には効果があり安全なワクチンを開発してほしい。旅行制限が解除され、安全策を取りながら旅行ができるようになってほしい。東京都ではホットスポットで集中的なPCR検査を行い、無症状の感染者を追跡・隔離してほしい。
Rさん:ワクチンが開発されその安全性が証明されてほしい。(現在米国にいる)息子が訪日し、一緒に旅行できるのを楽しみにしている。2021東京オリンピック・パラリンピックを楽しみにしている。
Aさん:状況の好転を願っている。元の生活に戻りたい。
Sさん:これから1年半の間に修士号を取りたい。それまでに仕事を探したい。これからは修士論文と仕事探しで忙しくなる。
4. 土曜トークカフェに期待することは何か?
Aさん:参加者が少なく残念だ。参加者増を期待する。インターネット接続の問題はあるが仕方がない。
Rさん:本日「新型コロナウイルス感染拡大の生活への影響」をテーマに話し合ったのはよかった。より多くの人に参加してもらって毎月一度行うとよい。将来的にはMIFA事務所で人数制限を行って開催するとよい。
Sさん:大きな問題ではないが、MIFAからのノイズが気になった。
5. MIFAに期待することは何か?
Rさん:オンラインで料理教室はできないか?講師を担当したい。
阿部:検討したい。
Rさん:感染予防策を取り、参加者を制限してオンライン講座や野外活動を再開してほしい。
阿部:「外国人と楽しむ観光まち歩き」の再開を検討している。
Rさん:人数制限をして、いけ花教室など従来行っていた活動をMIFAで再開してほしい。
以上