2月25日(木)に、やさしい日本語エバンジェリストの井上くみこさんと、「入門・やさしい日本語」認定講師の永井りえ子さんを講師にお招きし、日本語学習における「やさしい日本語」の活用について考えるオンライン講座を開催しました。
やさしい日本語とは、日本語にも不慣れな外国人にも分かりやすくした日本語のことを言います。
近年、日本に住む外国人は年々増加をしており、国籍も多様化しています。そんな彼らとのコミュニケーションの方法として、今注目を集めているのが、この「やさしい日本語」です。
やさしい日本語でコミュニケーションを取るときに大事なポイントに「はさみの法則」というものがあります。(東京外国語大学 荒川洋平教授提唱)
②さいごまで言う:曖昧な表現を避ける
③みじかく言う:一文の情報量は3つまで
やさしい日本語で話すことは一見簡単そうですが、親切心からついつい必要以上の情報を提供してしまったり、日本語特有のオノマトペを使ってしまったり…と、やさしく言い換えることは案外ネイティブにとっては難しいことです。
そんな時に、ぜひこの法則を試してみてください。
やさしい日本語には正解はありません。いきなり100%を伝えることは目指さず、まずはやさしい心で話しかけてみてください。
きっと、相手の方はその気持ちに気づいてくれます。
MIFAでは、今後も「やさしい日本語」を使った様々なイベントを開催していく予定です。ぜひ、皆さんも一緒に「やさしい日本語」に取り組んでいきましょう!
日 時 | 2021年2月25日(木)10:00-12:00 |
場 所 | 参加者のご自宅(Zoom) |
講 師 | ・井上くみ子 氏(地域日本語教育コーディネーター、やさしい日本語エバンジェリスト) ・永井りえ子 氏(「入門・やさしい日本語」認定講師) |
内 容 | 概論「やさしい日本語ってなに?」 ワークショップ「やさしい日本語を使ってみよう」 質疑応答 |
参 加 | 37名 |
参加者の声(抜粋) |
・お二人の講師が全体的概念と具体的なお話とそれぞれ分かりやすく説明してくれて、「やさしい日本語」についてネットなどの説明を読んだときよりもよく分かった。
・初級の学習者に対して、自分のやり方に反省する点が多々あり、これからはハサミを意識し、やさしい日本語をフル活用して学習者に分かりやすい会話を務めたいと思いました。 ・今後「はさみ」を意識したいと思う。外国人にも英語より優しい日本語で話しかけるほうが良いことを初めて知った。
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